ロールキャベツはトマト味

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ミルクティーは、なみなみで

「コーヒーか紅茶か。」と問われれば、即「紅茶。」と答えるくらいは紅茶派である。毎朝紅茶を飲むし、好きな茶葉の種類とブランド、好きなティーサロンも言える。アイラブ紅茶。しかし、好きだからといってそこまで味や香りにこだわりはなく、普段はスーパーで売られている大容量パックのものを飲んでいる。もちろん、お高いものも好きだが。

我が家には一応、ガラスのポットもあるけれど、私にとっての紅茶はマグカップに熱湯を適当にダバダバと注いで適当にティーバッグをポイと投げ込んで作るものだ。本当はマグカップを予熱しておくとか、ティーバッグを入れたあとは蓋をして何分か蒸しておくとか、色々しておいた方がいいことはあるのだろうけど基本的にはダバッ、ポイッで淹れるのが私流である。

自分が紅茶派と気付いてから何年経つのかもう検討もつかないが、紅茶に関することで私が夫と暮らし始めてから指摘されたことが1つある。そのときの彼の言葉はこうだ。
「どうしていつもそんなにマグカップなみなみに紅茶いれるの?溢れそうになってるよ?」

え?いやいや普通くらいでしょと、そのときミルクティーを淹れていたマグカップをじっと見る。おおよそマグカップの9割6分くらいは入っているだろうか。ミルクティーの水面が揺れてほんのりと湯気も見える。あぁ、いい香り。早く飲みたい。
「うーん、沢山飲みたいからじゃない?」と答えておいた。全く気にしたことがなかったので憶測でしかないが。
そうかなぁ、と夫が不思議そうに首を傾げていたが、その日の会話はそれで終わった。

そして何ヶ月か経ったある日のこと。休日だったので丸一日家にいて朝昼晩とそれぞれ違うマグカップでミルクティーを飲んだ。それで気づいた。私はマグカップなみなみで淹れるのが好きなのだと。使ったマグカップはそれぞれ大きいもの、普通くらいのもの、小さめのものだったが、きっちりと全部のものにカップの8割ほど紅茶を入れて残り2割弱牛乳を入れてミルクティーを完成させていたのだ。いつのまにか自分の黄金比ができていたらしい。ちなみに1番大きなマグカップは400ccを優に超えるものなので我ながら流石に入れすぎではと反省した。

ならばと、マグカップに合ったミルクティーを作ってみようではないかとやってみることになった。いつもより少なめの熱湯、いつもより少なめの牛乳、うん、これでよし。これならカップを持って歩いても溢れることはないだろう。

……。

家で淹れるときくらい、好きにしてもいいよね?