ロールキャベツはトマト味

不定期更新になりました

おにぎりおにぎり

「これくらいの♪お弁当箱にっ♪おにぎりおにぎりちょいと詰めてっ♪」

誰しもが1度は歌ったことのあるお弁当の歌。その歌を口ずさみながら私はお弁当を作っている。

毎日お弁当が必要な場所に通っているので、自慢できる内容ではないけれど自分でお弁当を作っている。偉い。便利で冷凍食品を利用したいところだが、我が家の冷蔵庫はそこまで大きくないので、作り置き惣菜を休日に大量に作ってお弁当用に取っておくのだ。この前作ったのは確か、小松菜の胡麻和え、茄子の味噌炒め、アスパラガスとウィンナーの炒めもの。

そして、おにぎり。なんといってもおにぎりである。ご飯をたんまり炊いて、梅干しやら昆布やらを入れて、あらかじめおにぎりにして冷凍しておくのだ(冷凍ご飯ならなんとか入れられる)。大きめの三角形のおにぎりが冷凍食品にキチッと並んでいる姿は、なんだか小学生が朝礼などで並んでいるようでとても可愛らしい。おにぎりは食べる時も握る時も楽しいので好きだ。ついつい「おにぎりっ♪ おにぎりっ♪」と歌いながら握ってしまう。固くなりすぎないようにホワッと手で包みつつ、バラバラになるといけないのでキュッと形作る。この塩梅が難しい。はるか昔に、カバンの底でぺったんこになってしまった可哀想なおにぎりを食べたことがあるけれど、お餅とご飯とお煎餅が融合したような味で、なんだか面白かったなぁ。あと子供の頃に父のお弁当におにぎりを作っていて梅干しをそのままギュギュッと詰めたら、それを見ていた父が、

「俺の歯が折れるからタネは抜いてください。」

と笑いながら指摘してきた。ごめんよ、お父さん。あ、高校の時に友達とお弁当を食べていたら、友人に

「どうして、貴方のおにぎりはいつも大きいの?」

と言われ、実家の作るおにぎり(そして私の作るおにぎりでもある)が、とても大きいサイズということに気づいたこともあった。大体お茶碗1個分くらいの大きさのおにぎりです。130〜150gくらいかな。

「えっ、大きいのコレ?なんか恥ずかしい。」

思わず心の内で「今度から小さめのおにぎりにしてもらおう」と心のメモに書いていると、

「ううん。いつも美味しそうでいいなぁって。」

と予想外の言葉が返ってきた。前言撤回。これからも大きいおにぎりと共に生きていこう。

そんなことを思い出しながら今日も私はおにぎりを握る。どうして思い出に浸ってしまうのかはまだわからない。