見知らぬ場所へ

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今年になって色々あったこともあり「もしかして私…働きすぎ!?」とようやく思い始めたので有給をバンバン使って旅行に行っている。海外には2回ほど行ったし、来月もまた行く予定を立てて友人と相談しつつ計画を進めている最中だ。まるで何かから逃げているかのようだが、私はこれを「生き急ぎ計画」と呼び、実行している。やりたいことをやり、行きたいところに行く。これが行き急ぎ計画である。人生の指針として当たり前ではないかと思われる方もいるかもしれない。しかし、私にとってはまさに「生き急いでいる」といった単語をつけて称さなければならないほどの行動力がいることなのだ。重くなったフットワークを軽くするのには筋トレと同じようにトレーニングのようなものが必要だから。

さて、私の直近で行った旅行先といえば台湾の離島である小琉球だが、本当に楽しかった。島の雰囲気や景色、数分間散歩しただけでクラクラするような暑さと日差しの強さときたら今まで体験したどの夏よりも「夏」という季節を体現していたのだ。夜の涼しい風も、バイクで移動する時に感じる重力もどれもが爽やかで美しく、常に心の中に抱いていた「何処かに行きたい」という気持ちの答えを見つけたような気さえした。

話を変える。旅行で遠くの地に行くと、自分のエリアがグッと広がったような感覚になることはないだろうか。私の場所が広がる。世界の中で私の居場所が増える感覚。私はその感覚を味わうために旅行に行っているといっても過言ではない。あの見知らぬ土地を歩いている時の「私は私という1人の人間だ。」という孤独と完璧な全能感。聞いたことない料理や食材を恐る恐るドキドキしながら口に運ぶ時、お店の人に注文をする時、宿で眠りにつく時、「私は無敵だ。どこにだって行ける」とそう強く思う。

KiE